むむちゃんの散歩道

mumugi.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

柳田邦男さん

勤務先でナマで柳田邦男(さん)のお話を聞ける幸運!!!

年齢を考えても、うっかりすればもうこれっきりかもしれない貴重なチャンス。


絵本の話、童話の話、園児の描く絵の話、飛行機事故の話、命の話、加害被害の話、もりだくさんのお話、話を広げすぎではないだろうか、、、
心配しながら、ハラハラしながら、生徒たちの斜めうしろから見守った。

杞憂。
当たり前だ。
ぜんぶ、計算づくでのラインナップ。
それもこれもちゃんと一本につながる。


中高生に向けてお話するのははじめてだそうだ。
つかむところをつかみ、落とすところを落とす。
小さな一粒を大海まで広げる。


あぁ、今日はプレゼンテーションではない。
ふっと思う。

このところ聞く講演聞く講演、数字がとにかく多い。
人に何かを伝えるときに、数字は雄弁。数字をじょうずに使うことは、プレゼンテクニックの基本中の基本。


今日はちがう。
数字を出されなくっても、エピソードと経験と体験と自ら考えとが盛り込まれたお話は、力強い。

ひとつ尋ねれば、次から次へと様々な人の言葉や著書が紹介され答えられてゆく。
自らの体験と、他者の言葉と、それを膨大に積み重ねてみしっと詰まった知は、数字を用いなくとも、強い説得力を持つ。

そして、わからないことは「わからない」と言ってくれるんだ。


久しぶりに、このひとのお話はまるっと信頼しても大丈夫だ。
そう思いながらお話を聞くことができた。
余韻で、もっと本を読みたい。手ごたえのある知に触れたい熱が、ぽっぽぽっぽする。





講演会終了後、柳田さんをよんだ先生に、この人の話をぜひとも聞きたい、できればこの先聞ける可能性の低い人で。そういう人が居たらぜひ名前をあげて、と言われた。

過去には加藤周一、立花隆をよんだことがあるそうだ。

たとえば?
大江健三郎とか?
たとえば?
名前浮かばないなー。
私の知筋、ダメダメだなー。







by shiho_kato | 2016-12-13 16:24 | 学習ノート