むむちゃんの散歩道

mumugi.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

原田マハ『サロメ』

原田マハの最新作。

オスカー・ワイルドの『サロメ』の成立と、その挿絵を描いたオーブリー・ビアズリーのお話。
d0134102_18525230.jpg
戯曲サロメの作品そのものも、それが新訳聖書を下敷きにしていることも、
もともとはフランス語で書かれ、後に英訳されたことも、
英訳の際に挿画が入ったことで話題となったことも、
どれもこれも、初めて知ることばかりだった。

興味の無かった世界にいざなうのは、「本」が発揮できる力の最たるものだ。
最近好んで読む小説はその傾向が強い。
それを最大限生かして私に訴えかけてくるような作品を選んでいる気がする。


***********


興味がない、知らない、体験できない、想像できない、接点がまったくない、etc.世界が
読むことで私の中に入ってくる。
身近なものになったり、時に血や肉に匹敵するくらいに入り込んでくるものもある。

私はそれを小説に大いに依存しているので、
「「小説」のおかげで私は豊かになる。」
と、断言するけれど、人によって、それが新書だったり、雑誌だったり、あるいは活字からなるものではなく映画だったりするのだろう。


web上で得た情報も、未知のことを知らしめてくれる役割は同じなのだけれど、
私の耳には東風として、過ぎていってしまい、深く留まらない。
それが情報の形態によるのか、受け取る私の向き合い方によるのか、なんなのかよくわからないので、安易な批判は避けるけど、ワタクシの使い分けとしては、一時的に過ぎてしまって構わないものはインターネットでよく、栄養として取り込みたいものは本で取る。

なんだろう、サプリと、食事の違い、みたいな。



by shiho_kato | 2017-02-15 18:42 | 読書ノート | Comments(0)