二度目の館山若潮マラソン。
寒さが厳しい予報は、走る前のお日様ポカポカ陽気に救われた。
走り出してからは曇り空に変わり、時折小雨やみぞれのようなものに降られるところもあったけれど、
走っている間は、それほど寒さは感じなかった。
館山は、応援も温かく、コースに変化もあって、ほどほどの地点にエイドがあるので、
のどの渇きやガス欠を恐れる心配もない。
まだ二回目ではあるけれど、安心感で、気負いなく、楽しむ気持ちで走ることができた。
30㎞地点の坂をのぼるまでは、慎重に。
坂を下りてからは、気持ちで走る。
Pちゃんがんばれ、つっきーがんばれ。
前半ほど元気に足は動かなくってなっていくけれど、それでも最後までゴールに向かう。
私が、私の足で、一歩一歩進むことでしか、ゴールはできないんだ。
応援は何よりもチカラになる。
「行けるよ~」「いい笑顔!」「ナイスラン!」「いいペース!」どんな言葉も、チカラになる。
だから、最後まで信じて、ゴールまで信じて、ただただ信じて、応援し続けて欲しいんだ。
「ラストだよ~!」の声、「あと少しだよ~!」の声、「おかえりなさーい!!」の声、
掛けていただく声という声に、「ありがとう~!!」手を振って答える。
Pちゃんも、つっきーも、そうやって、自分の足できっと走り続けている。
最後の最後のゴールまで自分を運べるのは、自分の足だけなんだ。
だから、勝手にまわりがあきらめちゃいけない。
大丈夫なのか?本当に走り切れるのか?遅すぎやしないか?そんな心配をされるよりも、
ゴールにたどり着けるまで、信じて信じて信じ抜いて、ひたすら応援される方が、
きっときっと力が湧いてくるにちがいない。
水を差しだし、みかんを差し出し、クリームパンを差し出し、スポーツドリンクを差し出し、温かい麦茶を差し出し、炊き込みご飯のおにぎりを差し出し、チョコレートを差し出し、飴を差し出し、
ただただ、がんばって、がんばって、がんばって、そうやって信じ続けてもらった気持ちが強ければ強いほど、
それにこたえるように、私は最後の最後まで、走りきることができる。
一月の最終週の一週前はいつも体調を崩している。
おそらく、年末の安心と脱力に比して、お正月休みが十全なお休みにならず、
新年の「改まり」の昂揚した雰囲気に押された疲れが出るのが、その時期なんだと思われる。
直前には大丈夫だろうかと案じていた身体は、
沿道からのたくさんの応援シャワーのおかげか、走り終えたら、すっきりと元気になっていた。