むむちゃんの散歩道

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谷村志穂『移植医たち』

医療小説や医療ドラマから、先端医療の知識を得ている。

海堂尊のバチスタシリーズもそう。
ちょっとおどろおどろしいけれど久坂部羊の医療ミステリーシリーズもそう。
この二人はどちらも自らが医者で小説を書いている。

子どもたちの好きな、コード・ブルーとか、アンナチュラルとか。
医療系のドラマは、次から次へと出てくる。

ガンは半数の人がかかる病気になった。
もうガンのメカニズムとか治療の方法、種類とかは、学校教育の中でひとつ組み込んでもいいのじゃないか。

谷村志穂の『移植医たち』は、タイトルどおり脳死移植、生体肝移植の先端に携わる医者たちのお話。

移植は、とてもお金がかかる。

読みながら、もしも子どもたちが移植による治療でしか延命できないとしたら、
私はごめんなさいと誤って、断念するしか無いだろうな、と思った。
敗北感と、自身のチカラの無さに打ちのめされる気持ちになった。

脳死判定が行われるようになり、あらかじめ意思表示されたドナーからの臓器移植が法的に可能になり、
移植医療の手術以外の治療は保険適用となったそうだ。
今なら、私にも手が届くほどの金額におさまるのだろうか。


*********

脳死に関して、臓器の移植に関して、



自らの身体については、もう40数年も生きた身として、
ヒト様の一部をいただいて延命することに躊躇いがある。
もう十分ではないか、という思いと、子どもたちがせめても自ら稼いで生活していける姿を
見届けるまでは、何ものかにしがみついても生き延びなくては、という気持ちと。

私の臓器を提供することに関して。
私はまだ答えを出せていない。
そんなに優秀な臓器を持っていないということがひとつ。
もうひとつは死んだあとの体が私のものかどうか、うまく判断がつきかねる。


まだ生き尽くしていない子どもたちのことを考えた時に
救ってあげたい命もあれば、救ってほしい命もある。

あまり考えると沈んでしまうので、サラリと考えると、
むむちゃんやぷうちゃんが臓器提供するしない、ということについては、本人が希望しない限りしない。
15歳未満は家族の承認があれば提供できるようだけれど、当人たちからの申し出が無い限り、
私が提供の判断をすることはない。

命のことはスッキリとは決められない。
思い至らない、思い及ばない、「なにか」を内包している問題だという直感ばかりが働いて。
たとえば柳田邦男さんはなんと言っているのだろう、とか。
あらためて、お考えをお聞かせ願わなければ、と思う。

by shiho_kato | 2018-03-09 16:33 | 読書ノート | Comments(0)