むむちゃんの散歩道

mumugi.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

ブックトーク

果たして、今後ブックトークをする機会があるかわからないのですが。
未来の自分のための覚えとして書いておこうと思う。


今回のブックトークは、これから毎回の授業に生徒さんたちが順繰りにブックトークをやっていくことになるその前振りとして。


ブックトークの今年の決まり事は、
「4分・2冊以上・自分の好きな本を紹介する」
というもの。

いただく条件と共に、私は私の中で、マイテーマを考える。

今回のテーマは、文章を読むのが苦手で、本を読むのが苦手で、人前で話すのが苦手な子にとって、このブックトークの順番が回ってくることへの負担感をちょっとでも減らすこと。と、決めた。

・文字の少ない本を選ぶ。
・ゆっくりと自分の言葉で話す。

このくらいで良いのなら、話せる。
こんな本で良いのなら、選べる。
そう思ってもらえますように。

そして、私が好きな本をみなに届けることができますように。

選んだ本は、
・シルヴァスタインの『ぼくを探しに』とその続編『ビッグ・オーとの出会い』
・俵万智の『サラダ記念日』
d0134102_17500598.jpg

欠けたところがあっていい、四角だったり三角だったりでこぼこしていていい
31文字の、特別じゃない日常の中にそっと身を置いているから見える世界がある

背伸びをしない等身大の「わたし」でいい。

そういうことが届けばいいなーと思ったわけですが。

自分の言葉でお話するのに仕込み過ぎないほうがいいと思い、伝えたいことは、最小限にしぼりこんだにもかかわらず、みなの前では更に言葉少なになってしまった。

『サラダ記念日』に至っては、ほぼ触れず。
短歌のたった31文字の少ない文字だけど、日常の手の届くくらい狭い中だけど、世界が際立ってみえる面白さがあることを、ひとっかけらも伝えずに終えてしまった・・・。

これならいっそ、『ぼくを探しに』も『サラダ記念日』も、朗読すれば良かったかもしれない。

トホホ。
時間を巻き戻せるのであれば、プレゼントしたかった二つの歌を残しておこう。

「これからの二カ月のこと何もかも思い出として始まる二月」(『サラダ記念日』)
(「これからの十二カ月のこと何もかも思い出として始まる四月」と、パクりたかった)

「まだ何も書かれていない予定表 なんでも書ける これから書ける」(『とれたての短歌です』)


次に機会があったら、またそのときどきのマイテーマに合わせて、
それに応じた本を選んでしまうと思うから、この備忘録的メモは役に立つことは無いかもしれない。


それでも、ブックトークってことだけじゃなくって、
読むのが苦手な子にとっても、本はあなたのためのものであり、図書館はあなたのための場所である。
そんな気持ちを忘れたくないので、書いておく。


そして、伝えたいことの半分しか言葉にできなかったけれど、それでも何かしら伝わったことがある。
話すことが下手でも、伝えることはできる。


****

学校司書は、指導者ではない。
教員だったら、先生然とした「見本」「手本」を示すことを求められるかもしれない。
私はそこからは自由だ。

この人よりはマシ。オトナでもこの程度。
そういう姿を堂々と(?)示すことができるのは役得だなぁとつくづく思う。

もちろん、もしも仮に教員の立場に立つことがあったとしても、私はきっと、こういう示し方しかできないような気がするけれど。


by shiho_kato | 2018-04-25 18:15 | 私ノート | Comments(0)