近くの図書館が蔵書点検期間のお休みで、借りていた本の在庫も尽きたので、
小説以外の本を手に取る。
川村元気の『理系に学ぶ』は対談集。
対談相手は、
カドカワの社長・ドワンゴの会長の川上量生さんとか
任天堂でスーパーマリオとかを生み出した宮本茂さんとか
人工知能を研究している東大大学院の准教授松尾豊さんとか
ロボットをつくっている高橋智隆さんとか
統計学の西内啓さんとか
LINEのプランナーの舛田淳さんとか
MITメディアラボの所長の伊藤穣一さんとか
他。
おそらく単品で、その人の書いた本を読むことは一生無い可能性が高い人たちだ。
だけど、こうして対談とかインタビューとかだと、出会うことができる。
そして、縁遠い人だと思っていたけれど、話している内容を読んでみたら、
そんなに遠い人たちじゃなかった。
自分が好きなことを通して世界とつながり、他者とつながっている人、
そういう点で私にも共通点があるではないかと思ったら、
急に近しい人に感じられた。
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時々、こうして小説以外の本を読むときに、
私が目を白黒させずにアプローチできるのは、
活字への親しみのほかに、
毎日毎日新聞を読んでいるからなのだろう、と、今回は痛切に思った。
私の得意で好きな範疇以外の世の中で起こっていることを、
薄くはあるけれど、ちょいちょいと日々、紙面で触れ続けることで、
情報が更新され続けていて、だから、苦手な分野のお話でも、そこそこ着いていくことができる。
こういう、漫然とした習慣が作る基礎力みたいなものって、お得感があって好きだ。
漫然と続けていたプランクも、二年も続ければ、いい気をつけができるようになり、ある程度1時間くらいはしゃきっと立っていられるようになり、フルマラソンを走っても最後まで体を起こして走り切れる筋力を作っていた。
私は意識高い系の〇〇〇よりも、
毎日食べてたら健康になった、とか
毎日やってたらいつの間にか、とか
意識せずに身に着いてしまう習慣染み込み系が好きなんだ。