むむちゃんの散歩道

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2009年 05月 16日 ( 1 )

シンポジウム「貧困と監獄」~厳罰化を生む「すべり台社会」

監獄という言葉はあまりピンとくる話ではないなぁ、と思いながら、
いちど湯浅誠さんの話を生で聴いてみたくて
ふとできた隙間の時間ができたので監獄人権センター主催のシンポジウムに出かけてみた

「監獄」という言葉の強さにイメージがついていかないけれど、
ついさっきまで読んでいた「ルポ児童虐待」と底流は一緒だった

「厳罰化」して、「監獄」に入れれば、虐待はなくなるのか、
虐待された子どもは幸せになり、
虐待した親は虐待しない親になるのか、
答えは「NO」


社会的な孤立と、経済的な逼迫と、精神的な救いや逃げ場の無さ、日々の生活の苦しさが、
人を暴力に向かわせる。
暴力の向う先が自分か他者かで、自殺も他殺も根は一緒。
虐待は他者への暴力であるけれど、ある種自分への暴力にもほど近い。
自分の身から産み出した子どもに向かうから。

必要なのは厳罰、ではなくて、支援。
誰も殺さず、自らも殺さないですむ、安心して生きられる支えが、
生活の面、心の面、人の面で充実していればいい、
最近、どの問題の答えもすべて、そこに帰結する。

福祉制度が充実している国では、厳罰化には進まず収監率も低いそうだ。
アメリカでは、4人家族の生活保護費は、ひとりの収監者の維持の3分の1のコストで済むと。
この世界的な不況の中、どこにお金をかけるのか、
資本主義の資本の在り方は世界的にも見直される時代を迎えている。

思わぬ勉強をたっぷりとした。

***************
目的だった湯浅さんのお話は、本で読むのと同じくらいに
あるいはそれ以上にわかりやすく、
「今心配なのは家族。受け皿としてのしわ寄せが家族にきて、
家族ストレス(虐待やDV、子殺し親殺し)が今後いっそう増えるのではないかと危惧する」
と語ったことに共感が持てました。
家族の問題は労働の問題以上に社会化しにくい、どこに突破口を見出せるだろうか、と質問をした。
人がつながること、つながって声をあげていくこと、そして最後は自分が何をするか、という答え。
私は・・・・・・、やっぱり、そこ、か。溜息を呑み込むように、知っていたはずの答を聞いた。

会場には福島瑞穂さんが来ていて、途中で挨拶したこともあってか、
参加者から湯浅さんも選挙に出てほしい、という声。
「僕は活動家です。活動家とは、居場所を作る人のこと。だから政治家にはなりません」と。
by shiho_kato | 2009-05-16 23:47 | マラソン、かるたノート | Comments(0)