むむちゃんの散歩道

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2018年 02月 28日 ( 1 )

大学生活協同組合連合調査「第53回学生生活実態調査」

大学生が本を読まなくなった?

2月26日の大学生活協同組合連合調査「第53回学生生活実態調査」の発表を受けて、
「大学生の読書時間0分が半数を超える」というような見出しのニュースをあちこちで見かけた。

ひとつ記事の例をあげると次のような内容。
・・・・
大学生、読書時間ゼロが過半数 「読む」層は時間延びる
1日の読書時間が「ゼロ」の大学生が2017年、初めて5割を超えたことが26日、全国大学生協連合会の調査で分かった。一方、「読書をする」という大学生の平均読書時間は1日あたり51・1分で前年より2・5分延びており、「二極化」が進んでいるようだ。(略)同連合会は「大学生になって本を読むかどうかは、高校生までの読書習慣で決まっているのではないか」と分析している。(杉原里美)
(朝日新聞デジタル 2018年02月26日 23時51分)
・・・・

この実態調査の末に「参考」として
浜島幸司さんの「大学生の読書時間減少の要因を探る 学生生活実態調査(2013-2017)データから(抜粋)」という資料がついている(何の抜粋かがよくわからない。こちらを全文読みたい)。

その参考の内容では、
・スマホ利用時間が増えたから、読書時間が減ったという単純な構図は無いようだ。
・一日の読書0分の層が拡大して、全体の読書時間の平均を引き下げている。
・浜島教授は読書0分の層を、「読書習慣の無い」学生と位置付けている。
その結果「スマホ利用が読書を減少させたという説は支持されない。むしろ、最近の大学生の高校までの読書習慣が全体的に下がっていることの影響が大きい。」と結論づけているようです。


ふむふむ。

ところで、この調査全体の構成は次のとおり。
1章が「学生の生活状況」
2章が「就職について」
3章が「日常生活について」

それぞれの章の調査結果の概要は下記のとおり。
1章「学生の生活状況」
アルバイト収入増で暮らし向きは楽観傾向。貯金の目的も多岐に
貸与型奨学金の受給率は減少だが、受給金額は増加


2章「就職について」
「内定している」は最高値であっても、「就職ができるか」の不安は引き続き存在
働き方に対するイメージの確立は女子が先行


3章「日常生活について」

勉強時間、読書時間が減少
政治への関心は高く、8割がネットや新聞でニュースを収集




その調査結果と概要とを見比べながら、私自身が拾ったポイント。

◎アルバイトをする学生が増えていて、アルバイトしている学生としていない学生では、している学生の方が勉強時間も読書時間も短い。

◎奨学金をもらっている学生の総数は減っている。
◎奨学金をもらいながらアルバイトをしている学生は、奨学金をもらわずにアルバイトをしている学生よりも、勉強時間が長い。

◎働きやすい職場について、女子は有給や勤務時間が柔軟であることへの関心が男子よりも高い。


シンプルにこれらを読みながら、先の浜島先生の「参考」と重ねて考えると、
・アルバイトに時間をとられて勉強時間、読書時間が減少傾向にある。
・奨学金を借りて進学している学生は、アルバイトもしながら、無い時間を勉強に振り当てようとしている。奨学金の需給条件に成績があることも一つだし、奨学金まで借りて進学してきたのだからという理由もあるだろうか。
・スマホによる読書の阻害は無いがが、労働時間による読書の阻害はある?
・スマホによりニュース等を収集する習慣はついてきている。
・就職先に求める条件から、女子学生は「時間」を大事と思う傾向が強まっている。


大学生に限らず、小学生、中学生、高校生、成人の読書調査もあることだから、
それぞれ比較してみたら、習慣の問題なのかどうかわかるかも。

私は、いちばんは時間だと思っている。
なんの役にも立たないことに費やせる「時間」が減ってしまってるから、本に手が伸びないんじゃないかなー。
情報が欲しいのであれば、ネットが早い。

後先のことを案じずに、ゆっくり考えたり、どっぷりのめりこんだりするのに向いてる「本」は、
ついうっかり手を出すと、たっぷり時間を食ってしまうから、
(読みなれていない人ならなおのこと。没頭できる人であればなおのこと)
そういう「遊びの時間」が不足していることが、読書時間や読書量を減らしてる気がしている。

by shiho_kato | 2018-02-28 16:50 | 読書ノート | Comments(0)