むむちゃんの散歩道

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2018年 03月 01日 ( 1 )

小説以外の本を読む

まとまりのある時間がなんだか取れなくっても、
小説は切れ切れでもすっと読むことができる。

そんでもって、小説しか読めずにいたら、違う味が欲しくなって
積読のまま、読めないことにストレスを感じて悶々としていた。

そんな訳で、ちょっと気合を入れて時間を作って一気に片付けた。
『貧しい人を助ける理由』『ブラック職場』『国境なき医師団を見に行く』『健康格差』『ノーベル文学賞の舞台裏』


読める本、読み進めるのが困難な本がある。
『ブラック職場』や、『健康格差』なんかは、するする読める。
雇用・就労の問題と、生活の問題と、健康の問題って、本当にガッツリと組んでいて、
どれか単独では語れない。




貧困の問題をグローバルな観点で見たら・・・と思って読んだ『貧しい人を・・・』は、
なかなか読み進めるのが困難だった。翻訳本だからなのか、私のベースが足りてないからなのか。
SDGs の視点から見ると、貧困問題と温暖化の問題は、同時に取り組むべき、同時に解決していくべき問題なのだそうだ。
工業化や資本(経済)第一の方向転換によって、人口増や消費的なスタイルが加速して、それによって環境の破壊による地球の温暖化が進み、温暖化による災害は、食べるものをお金に寄らずに手に入れている(収穫や狩猟?)人たちにこそ大きな打撃を与え、お金を持つ人と持たない人の格差をより押し広げていくという循環。

だから、この地球上で暮らし続けたいのであれば、富を持つ人たちこそが(破壊を牽引してしまう立場にあるので)サステナビリティ(持続可能)について、よくよく考え、実現していく意思と行動力(財力を投じる)とを持つべきだ。というお話。
けっして、貧しい人に分け与えよ・・・みたいな施し的な慈善的なことじゃぁ無いんだよ、というお話。
なるほど、そういうロジックもありか。私の中に新たな引出しが一個増えた。

それにしても、温暖化と貧困問題とを因果関係の中で捉えたことがなかったから、使われている単語やお話の流れにイチイチつまずきながら読んだ。
久々に「読めない」体験をした。

読めない本は、一文一文、ゆっくり読んだ方がいい。
そのためには、ゆっくり読んで理解するための時間がどうしても必要だ、ということも忘れないでおこう。


・・・・・・・・・

以下は、今日出会って良かった言葉と情報の備忘録。


『健康格差』(講談社現代新書)から

①「どうして僕たちは困っている人を見て、悪い人だと思ってしまうのだろう・・・」慶應義塾大学 井出英策

そう、そうなの。
自分で自分の体くらいメンテナンスしなさいよ、って常々思っている。怠惰な人は好きじゃない。

だけどだよ、健康に気を付けてたってね、病気にはなるし、ケガもする。
だから、病気になっちゃったときに、ケガをしちゃったときには、もう仕方ないじゃない。
それに病気とかケガとかまで行かなくたって、努力する気力も時間も何もかもを削がれちゃってトホホっていう時が人生にはある。長時間労働なんて、まさにそういう「トホホな時」を作り出す主要なシステムだ。

だからね「病は気から」とかいう、それっぽい根性なんだか正義なんだかよくわからない力強い言葉はキライなのです。


②「僕は国家とか社会っていうのは、サイコロ振って変な目が出ても、ちゃんと生きていけるためにあると思うんですよ。」宇野常寛

いいこと言うな。そうか、国家ってそのためにあるんだ。
腑に落ちた。


③もいっこは、私の覚書。
平成6年(1994年)から平成26年(2014年)までの20年間で、年間の世帯所得は120万も下がったそうな。
*H6年664.2万円→H26年541.9万円(「国民生活基礎調査の概況 H16~H26」世帯所得の推移)
世帯所得がH6のままキープされていたら、この20年間で1500万9千円貯金できていた計算になるということらしい。
20年前とおんなじ仕事してたって、120万低い給与しか得られないわけで、それは自分が怠けてどうこうって問題では無い。





by shiho_kato | 2018-03-01 18:30 | 読書ノート | Comments(0)